唐突ですが、自分の体は、硬いですか?軟らかいですか?
身体は軟らかい方がいいんだろうということは、皆さん分かっていると思いますが、なぜ軟らかい方が良いのかを知らなければ、柔軟性を向上させようとはなかなか思わないですよね!
今回は、柔軟性を高める多くのメリットと自身の特性に合った柔軟性という観点で解説していきます。
柔軟性って?
厚生労働省の健康用語辞典では、
「柔軟性とは、体力の一要素であり、筋肉と腱が伸びる能力のこと。動きのしなやかさだけでなく、傷害の予防などにも関係する。柔軟性は筋肉と腱が伸びる能力のことで、筋力・瞬発力・持久力・調整力とともに基本的な運動能力のひとつとされている。」
と書かれています。
まとめると、関節の可動域とその範囲内での筋肉や腱の伸張性のことを指しています。
大きく分けると、動きを伴わない静的柔軟性と動きのしなやかさを指す動的柔軟性の二つに大別されます。
柔軟性を高めるメリット
柔軟性を高めることはスポーツをする上でも、健康を維持する上でもメリットがあります。
1.怪我をしにくくなる
⇨関節の可動域が広がり、筋肉や腱が柔らかくなると処理できる負荷が大きくなるため、怪我をしにくくなります。
2.運動能力の向上
⇨筋肉と腱が硬くなっている状態では十分な力は発揮できないと言われています。ゴムのように筋肉と腱がしなやかな状態で大きな力が発揮されます。
3.血行が良くなる
⇨筋肉が固まっていると血流が悪くなります。血流が悪いと、肩こりや冷えなど様々な悪影響が出てきます。筋肉が柔らかくなると血行が良くなりそうした不調が改善する場合があります。また、疲労回復もしやすくなります。
4.代謝アップ
⇨血行が良くなることに付随して、代謝も良くなります。基礎代謝が上がると、太りにくい身体になり、ダイエットなどをする時も大きな助けとなります。
5.姿勢が正しくなる
⇨身体が硬いということは、様々な体勢でどこかの筋肉が無理をしている可能性が高いです。そうなると悪循環に陥り、特定の部位に負担がかかったりして腰痛などを招く危険があります。柔軟性が向上すると正しく身体を使えるので、姿勢も良くなります。
スポーツする上で身体は軟らかければ軟らかいほどいいの?
結論は✖です。
どの競技でも、どんな人も、軟らかければ軟らかいほど良くて怪我もしにくい。というわけではありません。
一つは、競技によって柔軟性の重要度は違うということです。
適度な柔軟性はどのスポーツにも必要ですが、特にバレエや体操、フィギュアスケートなどでは、高い柔軟性の能力が必要とされます。
もう一つは、筋力とのバランスが取れているかという点です。
柔軟性が優れている場合でも、その関節可動域を維持するための筋力がないとかえって怪我の原因にもなります。
自分が最大限のパフォーマンスを発揮するのに、どれぐらいの柔軟性が必要なのかは改めて考えてみましょう。恐らく柔軟性が足りていない方の方が多いと思います。
まとめ
柔軟性を高めることは、多くの人にとって非常にメリットが大きいです。
スポーツをやめてしまうと、柔軟性に意識を向ける機会は少なくなると思いますが、太りにくい痩せやすい身体を作ったり、血行が良くなったりと良いことはたくさんあるので、これからは柔軟性を高めることにも意識を向けてもらいたいと思います。
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